入浴読書

そろそろ本の時期が終わりそう

無性に何かが読みたくなって

続けざまに本を読む

でも ある日パタリと

次の本に手が伸びなくなる

あれは 何なんだろ

 

それでも入浴読書は別

お風呂にゆっくり浸かりたい

でもじっとしているのは苦手

なので本を読む

お風呂で読む本は

中古本で

エッセイや軽めの小説

 

この間は 田辺聖子

ジョゼと虎と魚たち」を読んだ

何となく避けてたけど とてもよかった

これまで読んだ作品は

30代前半までの人生まだまだこれから

という女性の話だったけど

今回は自分の人生がだいたいどういうものなのか

悟る世代の女性たちが主人公

色々感じるところがあった

 

もう一冊は遠藤周作のエッセイ

「ぐうたら人間学」

面白い 小学生レベルの下ネタ連発で

実にくだらない でも笑ってしまう

わたしが過去に読んだ小説が

「わたしが・棄てた・女」

という人間の身勝手さと純粋さに

心がギューギュー押されるようなものだったので

(その心の痛さを味わいたくて10年に1度読み直す‥)

読みはじめはギャップに驚いたのだけど

すぐに楽しくなり

逆にまた小説も読みたくなるという不思議現象も

 

現代に狐狸庵先生=遠藤周作がいたら

わたしもメールを送ったり

お泊まりのホテルのバーに居合わせたりして

お話ししたいわ